オリジナル小説

スキー&スノーボード2004-2005

どうでしょう?

小さい頃1週間にかけて見続けていた夢があった。

町、人で賑わう町の真ん中に僕はいた。
訳が分からなくて辺りを見回す。
目の前に女の子が立っているのに気がついた。
女の子が口を開く。
「初めまして」
それから彼女と仲良くなるのに時間はかからなかった。
彼女には・・・この町には秘密があった
「君は飛べないの?」
空を見ると箒に乗って飛んでいる人たちがいた。
「私この前飛べるようになったの。」
えっへんと言う感じに胸を張る。
「見てて」
そういうと箒に跨り前屈みになる。
「えい!」
そういったと同時に彼女の足が宙に浮く。
「すごいでしょー」
自慢するように言う。
「わわ」
少し上昇したかと思ったら左に傾く。
「きゃ」
上昇していたと思っていた箒がいきなり力をなくして落ちてきた。
「いたーい」
落ちてきた彼女は腰をさすりながら微笑みかけてくる。
僕は、つられて笑ってしまった。
「笑わないでよー」
彼女も笑う。
急に眠気が襲ってくる。
「もう時間かぁ」
何のことか分からなかった。
「また来てね」
僕は頷いて目を閉じた。

目が覚めた時には自分の部屋だった。
それからまた退屈な1日が始まる。

夜10時になりベッドに入る。

気づいたら町の真ん中に立っていた。
「また会えたね」
彼女が笑っていた。
「今日は君が飛んでみてよ」
箒が差し出される
無理だよ。
言いたいのに声が出ない。
僕の不安を感じ取ったのかちがうのか
「大丈夫」
彼女は引かない。
しょうがなく僕は箒を受け取り跨る。
「飛びたいって思ってみて」
言われたとおりに念じてみる。
すると体が浮く感じになる。
「すごーい、一回目でできるなんて」
照れくさくなってしまって右手で頭を掻く。
すると彼女がなったように僕も傾く。
そして落ちる。
腰を打ってしまったらしくひりひりする。
さすってみる。
「あはははは、おじいさんみたい」
笑われた。
彼女の笑顔につられて僕も笑う。
また急に眠気が襲ってきた。
「早いなぁ」
呟く様に彼女は言う。
「また明日」
僕は頷いて目を閉じる。

これから、僕は夜が楽しみになった。
しかしすぐに終わりは来た。

初めに夢を見た日から6日後のこと。

僕はいつものように町の真ん中にいた。
しかし、いつもと違うところがあった。
「また明日」
昨日そういってくれた彼女がいなかった。
それどころか、人がいない。
町には誰もいなかった。
僕は探した。
彼女に会いたかった。
しかし、僕は彼女の名前をしらない。
住んでいる所も。
僕は、彼女のことを何にも知らなかった。
電話を見つける。
とりあえず手当たり次第に番号を押しまくってみた。
つながらない。
それどころかこの町では僕は声が出なかった。
僕は泣いた。

落ち着いたと思ったら自分の部屋にいた。

これからは退屈な日々だった。
小学校卒業
中学校入学
中学校卒業
そして高校入学

高校1年のある日のこと

「え~、今日は転校生を紹介しよう」
ひゅ~と待ってましたと言わんばかりに騒ぐ。
誰かが必ずこういう情報をクラスに持ち込んでくるからだ。
「文月さん」
ドアが開く。
てくてくと教台の隣まで歩く。
そして立ち止まりこちらを向く。
「文月 美花さんだ。」
おお~~っと生徒たちがざわめく。
なるほどたしかにとじろじろ見ていると転校生がこちらを見る。
見たことがある、会ったことがある。
そんな気がした。
(デジャヴ?)
そんなことを考えていると転校生の自己紹介が始まる。
「文月 美花です。まだよく分からないことばっかりなのでよろしくお願いします。」
男たちが騒ぐ。
「はいはいしつもーん」
「なんでしょう?」
「彼氏、募集してませんか!?」
てめー、抜け駆けすんななど男たちが騒ぐ。
転校生は困ったように先生を見つめる。
しかし先生は楽しいものを見るような目で様子を見てる。
転校生は困ったようにして
「まだ、そういうのはよく分からないので。ごめんなさい」
こいつ振られてやんのーと男子が茶化す。
チャイムが鳴る
「そういうわけで仲良くしてあげなさい。あ、席はあの無愛想な顔してる奴の隣だから」
と言って俺を指す。
(人を指差しちゃいけませんって親に習わなかったのかよ!)
無愛想って言われて少しムカッとした。
「はい」
と言って俺の隣の席にやってくる。
俺の隣に来たら立ち止まり俺を見て口を開いた。
「久しぶり」
そして席に着く。
(やっぱあったことあるのかなー)
と記憶をあさってみる。
「では、私はこれで」
担任が外に出る。
それを見計らってかみんなが転校生の席周辺に群がる。
(うざい・・・)
そう思った俺を席を立ち外に出る。
「あっ」
誰かに声をかけられた気がするが気にしない。
そのまま1時間目をさぼった。

1時間目終了のチャイムが鳴り終わったと同時に教室に戻る。
教室に入ろうとドアに近づいたら転校生が出てきた。
気にしないで入ろうと思ったら声をかけられた。
「やっと見つけたー、1時間目サボってたでしょ?」
見つけた?探してたって事だよな?なんで?
ああ隣の席だからかと納得して返事をする。
「まぁ、そうなるのかな」
「だめだよー、学生の本分は学ぶことなんだから」
「俺はいいの、点数が取れるから」
言葉のとおり俺はいつも点数がよかった。
「むぅー」
悔しがっていた。
不意に思い出した。
「そういえばさっき久しぶりって言ったよな?あったことあったっけ?」
我ながらひどい言い方だなーと思いながら答えを待っていると
「そうかぁ、覚えてないよね普通。私名前も言わなかなったから。」
「?」
何処であったのだろうと記憶を探る
転校生は周りを見てよしと頷いたと思ったら口を開いた。
「君は飛べないの?」
その言葉ですべてを思い出した。
夢であった少女のことについて
「えっ?」
きっと周りから見ると間抜けな顔してるのだろう。
「思い出した?」
彼女は俺の顔を覗き込む。
「まてまてまて」
「?」
彼女は首をかしげる。
「思い出したが、俺の記憶ではお前は俺の脳の中の生物だぞ。いつ飛び出したんだ?」
彼女はやれやれと言った感じにため息をつく。
「7年前君が見ていたものは夢じゃないの。」
「へっ?」
「君は自分の意識を飛ばしてたの。そこで偶然私の町に来て私にあったって事。」
俺はこの話を誰にも話したことはない。
だから、信じることにしてみた。
「てことはお前は本物?」
「そっ」
「えーと、再会を喜べばいいのかな?」
「そうだよー」
「えーと話したいこといっぱいあるんだが・・・」
「後で話そう。私あなたの家に住むことになったから。」
そういって教室に入っていく。
(え?俺の耳が正しければいま家に来るとか言ってなかったか?)
少し考えて自分の耳が腐っていると言う結論に達した。
彼女を追って教室に入る。
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by conconsp | 2008-03-19 19:14 | A



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